設計に行き詰まって、
倉敷美観地区をフラフラと歩いていました。
本当は考古館に入りたかったのですが、閉まっていて、
他に良いとこがないかと、知人の建築家に電話で相談すると、
「大原本邸で寝てくればいいんじゃない。」
とのこと。
なんのことやらわからず、
とりあえず行ってみることにしました。
今年の4月に重要文化財の旧大原家住宅を改修して、
「語らい座 大原本邸」に生まれ変わり、
大原家の蔵書や愛用品を展示している歴史館的な所だと思っていました。
住宅というより、もはや街の路地のような通路を抜け、
離れ座敷に上がると、、、
突如、息を呑むような庭が目の前に現れますッ!
胸の透くような感覚で、
京都の高桐院に行った時も同じ様な感覚に陥りました。
大原孫三郎自身も作庭に加わったそうで、
「思索の間」と呼ばれているそうです。
「そりゃあ、孫三郎さん考え事も進むわー」と思いながら、
「寝てくれば」の意味がやっとわかりました。