倉敷の古民家改修現場で予期せぬ出来事がありました。
外壁の土壁をとってみると、、、
北側の柱数本が白蟻に喰われていて、見るも無残な姿が。。。
表面上は問題ないと思われていた柱も、蓋を開けてみると何があるかわかりません。
これが改修の難しいところですが、
急遽柱を遣り替えることになりました。
ジャッキで桁を持ち上げて、、、
大工さんが手刻みで継手を加工し、、、
見事に下半分の柱の交換が完了しました!
これは「金輪継ぎ(かなわつぎ)」という継手で、
一般的な「追掛け大栓継ぎ」は一方向に強いので梁や桁を継ぐ時に使われますが、
「金輪継ぎ」は両方向に強いので柱を継ぐ時に使われます。
込栓で2つの木材を密着させることで強度が出ます。
プレカットが一般的となって、このような細工を出来る大工さんは非常に少なく、
伝統的な技術を次の世代にも継承しようとしている工務店に畏敬の念を感じます。