今日は設計している宿泊施設に使う石を探しに、
岡山県笠岡市の北木島へ行きました!
北木島は、笠岡市の伏越港(ふしごえこう)からフェリーで1時間くらいです。
この島では良質な花崗岩が採掘され、
大阪城の石垣や靖国神社の鳥居など、
様々な重要文化財に北木石が使用されています。
現代では内陸から車で運べますが、
江戸時代には船しかないので、
海が巨大な石を遠隔地まで運ぶために必要不可欠な「道」であったために、
瀬戸内海の島々で採石が発展したそうです。
まずは、明治25年から石が切り出されている「丁場」に足を運ぶと、、、
正直、下を見ると足がすくみますッ!
しかも鉄骨で出来た舞台が風で揺れるので、恐怖でしかありません。。。
なんと、この断崖絶壁は高さ100mもあるそうです!
下へ下へと掘り進んだ結果、こうなってしまったそうで、
「横に掘れば楽なのでは?」と質問しましたが、
山の頂上には良質な傷のない花崗岩が少なく、下に掘っていった方が確実で、
クレーン等の重機も場所を動かさないで良いため、この方法が合理的なのだそうです。
栃木県の大谷石の採掘場も驚きでしたが、
小さな島に、海抜よりもはるかに低い100mの巨大な穴があるなんて、
想像だにしませんでした。
一見の価値ありです。
お目当ての北木石も見つけて帰途につきましたが、
次の日は日焼けで皮がむけて大変でした!