連休を利用して、
内藤廣設計の「福井県年縞博物館」へ訪れました!
「年縞」とは、湖の底に積もった泥のシマシマという意味で、
「水月湖」という湖の底を45mの深さまで採取することにより、
その年にどの様な動植物が生息していたかが正確にわかるそうです。
一年の欠けもなく7万年分の泥のシマがあることから、
世界標準の「ものさし」となっています。
子供と一緒に行ったのでカメラを構えると、
すかさずポーズ。
車中では「泥の博物館なんてなんでいくの?」と言われ、
ここまで連れてくるのがやっとでした。。。
1Fのピロティは土木工事的にも見えるのですが、
RCのポストテンション工法で14m跳んでいます。
洪水時の水没を回避するために展示室を浮かせているとのこと。
小幅の杉板型枠がとても綺麗に施工されています。
内部の2F展示室に上がると、、、
展示パネル背面のコンクリートが、屋根を支える壁となっているのですが、
棟のラインとコンクリート壁にズレがあるので、
その偏心を解消するために鉄骨のトラスが用いられています。
確かにこのトラスが木造だったら、
ここまで見晴らしの良い空間は実現出来なかったろうなと。
鉄骨の柱や梁を覆い隠すように杉が貼られていて、
コンクリート、鉄骨、木とすべての構造形式が登場しているのですが、
その配分が非常に心地良く、
非常に勉強になりました!